指折り5日。
行きたくて、行きたくてとても楽しみにしていた夏fesがここのところ、どこかへ飛んでいた。今日は仕事を早く終えたせいか夕方、日が沈む前に帰宅の途に着いた。西に向かって、自転車をこいだら、大きな空に様々な形をした雲が浮かんでいた。陽を受けて輝いている雲の端っこがまっ白に光っていて、雲同志の影になっているところは雨雲みたいに黒くひずんでいてその描けない表情の向こうに私は勝手に自分の緑の丘を描いた。みどりの芝生とそれらにそよぐ風と流れる暑いのか涼しいのか判らないけれど、天空の様な開放感の空気にもう私は私でいなくても良くなる。遠のいていた私の意識が途端にfesを恋しがった。辛くて暑くて苦しい空気の中で一番好きなものを抱きしめる瞬間。何を失くしてもいいと思える「燃焼」と言う言葉の意味を知ったどんなことも超えようと思える。暑い夏に、この苦しいくて愛おしい瞬間がどうしても必要。会えてよかった。後半戦、戦うに必要な時間。指折りあと5日。