可能性がつくる不安。、
雨だ。
突然、それもひどい。
そろそろ帰ってくる娘に連絡
案の定、充電切れの模様。
長い待ち時間を覚悟して
バス停まで迎えに出た。
もう一本の傘を持って。
路面に跳ね返る雨粒の勢いから
豪雨の激しさと轟音を予測しつつ
携帯から好きな曲を聴きながら
豪雨の中に飛び出した。
豪雨に繰り出せる理由をみつけて
嵐を楽しんだ。
さすが週末
遅い時間でも人の往来が多い。
お父さんを待つ
さつきちゃんのように
果てしなく娘を待った。
携帯のない時代、
こんなことは普通にあったのに
連絡できる手段を持つことで
取れない連絡が不安を煽るとは
歪んでるなと思いながら
ひたすら雨の中にいた。