つらくてごめんなさい。
一日中、自分の亡骸を拾った。
大きいの小さいの
それは拾っても拾いきれなくて
嫌になってきた。
鎮痛剤とは凄いもので
目覚める程の痛みをも
分からなくしてくれて、
ようやく自分の身体を取り戻せた。
取り戻した身体で出掛けた、
悲しみを棄てる場所を捜しに。
留まると毒素が固まりそうで
ぐるぐる歩いていたら
涙が出てきた。
忘れていた。
こういうときは映画館だった。
泣きじゃくれる物語を探すべきだった。
もういいやと思って、
治まるまでぐるぐる歩いた。
目的地を何度も遠巻きにして
痛いのも悲しいのも
辛いけど
命があるだけ
やっぱり生きないと。
泣きながら
そう思うしかなかった。