血の縁。
一人の暮らしを過ごして数日
静かな夜には色々な想いを巡らせ
こころの欠けを補う仕業を捜し、
不意に思い出した。
昔、云われたこと、
血の縁に離されない存在であると
だからあの真夜中
壁に掛けた鏡が
突然落ちて私を起こした
一人眠る私に
開け放した窓を閉めさせるよう、
今の私には体調を崩すことが呼ぶ
危機が小さくはないことを
伯父は他の親族とは違い
子供の頃から
私に向けた言葉が
いつも的を得ていた
これが離されない縁としたなら
あれもこれも腑に落ちる
だとしたら、
私の運命はもうとっくに
決められているのだろうか
少なくとも守られた縁に
見放されることの無いよう
きちんと
暮らしを立てていかなければ