秋月春風 ブログ版

　バザーで、くまのプーさんのタオルハンガーを買った。
　次男が、割合にプーさんグッズを好むので。
　早速トイレに取り付けたところ、「プーしゃんだ！　プーしゃんだ！！」と大はしゃぎ。その様子に、買った甲斐があったものよ・・・と満足していた私だった。
　今朝も次男は夫や長男に
「ほらみてー！　プーしゃんだよぉーっ！」
とトイレのドアを開け放ち、タオルハンガーを指さしてご機嫌。
「ホントだねー、よかったねー」
と付き合ってやる優しい夫に、もう何度目だよ・・・とうんざり顔の長男。
　面白いなーと傍目に見ていたら、次男は私の側にてけてけとやってきて「おかーしゃん、こっちこっち！！！」と私をトイレまで引っ張っていく。
　そしてやはり夫と長男にしたように、私に対しても「ほらー、プーしゃんっ！」とハンガーを指さした。
　そこまでは、いい。
　彼は私に向かって胸を張ってふんぞり返ると、得意気にこう言った。
「あれ、TATSU君が買ったんだよぉ！」
「・・・・・・・あ、そうなの？」
「うん、そーなの！」
　


　　　　　　　　　あ　れ　は　母　が　買　っ　た　ん　で　す　！　



　心で叫びつつも、上体を反らし気味に歩み去って行く次男の後ろ姿を、黙って見送るしかない母であった・・・。