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カテゴリ:ダメママの遠吠え
少年が自宅に放火し、義母と異母弟妹を焼死させた事件。
この少年の父親、「もう少し気持ちが落ち着いてから」と言って、未だ少年と面会していないという。 一方少年は、取り調べの合間に、ハリー・ポッターシリーズを熱心に読んでいるという。 このニュースを読んで・・・・。 「落ち着いてから」と言って、会いにいかない父親。 こういう場合、すぐにでも駆けつけて鉄拳の一つも加えるのが親の義務ではないかと思うのだが。その上で、息子を追いつめてしまったことを詫び、共に今後のことを話し合おう・・・とかね。 ハリー・ポッターを熱心に読んでいる少年。 人間3人も殺しておいて、その取り調べを受けている最中に、そういうことが出来るということに驚く。 それだけ、精神的に破綻してしまっていたのだろうか。 死んだ三人は彼にとって余程、心の距離が遠い人達だったのか・・・・・。 何故、ハリー・ポッターなのかと考えた。 お恥ずかしながら、私は未だ本も読んでいないし映画も見ていない。 丁度一巻目が発売された頃に長男の出産が重なり、それきり読書や映画鑑賞をする時間が、なかなか作れずにいるので。 ただ、書店等での紹介文でおぼろげながら覚えているストーリーは、叔父一家に虐げられて育った少年が、実は大魔法使いの子供で、魔法学校への入学許可が下りて入学するや否や、その天賦の才を発揮してどうのこうの・・・・とかいうものだったと思う(違ったらごめんなさい)。 この少年は、待っていたのだろうか。 現在の自分の置かれている状況から、連れ出してくれる誰かを、何かを。 そして連れて行かれた先で、こう迎えられるのだ。 「君こそは、唯一無二の偉大なる存在である」と。 だけど。 現実には、誰も、何も、迎えにはこない。 自分の家にさえ居場所のない日常が、続いていくことの辛さ。 自分を迎えに来てくれる世界が無いのなら、自分を受け入れてくれない今の世界を壊してしまおう・・・すべて無かったことにしてしまおう・・・。 そんなところだろうか? もちろん私はこの少年ではないので、実際の所彼が何をどう思って犯行に及んだのかについては、あくまで私の想像できる範囲内でしか理解出来ないし、推測できないけれど。 「医者になりたい」と願った少年。 「医者にさせたい」と願った親。 何が間違ったって、試験に受かるための勉強云々以前に、生命の尊さをまるで学ばなかった、学ばせなかったということに尽きるだろう。 そもそも医学とは、命を救う為の学問である筈なのだから。 私も、息子達とはあまり良い関係を築けていない。 十年後、息子達はどんな風に育っているだろうか。 親を傷つけても、他人を傷つけることがなければよいのだけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月24日 23時05分32秒
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