秋月春風 ブログ版

　日曜日のこと。
　
　次男を連れて公園に向かう途中、前方で立ち話をしていた、私の母世代の女性二人が、こちらに気が付いて何やらひそひそ。
　どうせまた、異様にでかい腹だとかなんだとか、言っているんだろうな～…等と思いつつ、その脇を通り過ぎようとしたとき。
「奥さん、妊娠してるの？」
と、話しかけられた。
「はい、そうですよ～」
と、愛想良くお答えしたところ、尋ねてきた女性がもう一人の腕をばしばし叩きながら
「ほらっ！　やっぱりそうじゃないの！！」
そして私に向き直ると
「いえね、この人、お腹に何か詰め物してるんだって言うものだからね。
　おっほほほほほほ………」
「はぁ………」
　出産、頑張ってという励ましのお言葉に頭を下げつつ、その場を去った私と次男であったが。



　腹に詰め物………？


　妊婦役の女優とか、そういう特殊事情は置いておいて、その辺にいる一般の女性が、妊婦と見紛うほどに腹に詰め物をして歩き回る…って……？
　一体、それはどんな理由で………？


　
　不思議な発想をする人も居るものだ……と、妙に感心してしまったのだった。