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カテゴリ:ダメママの遠吠え
次男の育休復帰後から、少し経った頃のことだと思う。
忙しくて、風呂掃除が満足に出来ない日が続いた。 栓を抜いて、髪やゴミをシャワーで流して……それだけするのが、精一杯で。 ある日、時間に余裕があったので、スポンジで綺麗に浴槽内を磨くことが出来た。 さて…いざ入浴となったとき、長男がおもむろに浴槽内を撫でてこう言った。 「うん、今日は綺麗になってるね!」 今にして思えば、長男は私を誉めようとしたのだと思う。 しかしその時の私には、そのような好意的な解釈が出来なかった。 意地の悪い小姑に、嫌味を言われる嫁……のような気持ちになってしまったのだ(※)。 頭にカッと血が上り 「そんなこと言うなら、これから毎日あんたが風呂掃除しなさいよっ」 と吐き捨てた私を、当時5歳になるかならないかの長男は、戸惑ったような顔をして見返していたっけ……。 仕事も子育ても家事も、全てに余裕がなく、周囲の人びとに負い目を感じまくっていた頃の、苦い苦い思い出だ。 福岡の事件。 「お母さんいらない」 その言葉に絶望し、とっさに……とのことである。 きっと、息子に介助を頼まなければトイレを済ますことも出来ない自分自身を、常日頃責め続けていたのではあるまいか。 愛している息子に、負担をかけている自分。 他の親がごく普通にしてやれることを、満足にしてやれない自分。 あまりにも自分を責めすぎてしまった為に、その負い目を持つ相手からの一言が、予想外の鋭さで心に突き刺さったのではあるまいか。そして、心のたがが外れてしまったのではあるまいか。 ましてや、子供は発達障害を持っていたという。 きっと、育てる苦労も並以上のものであったろう。 その、手塩にかけた相手に「いらない」と言われる……。 心が健康な時でさえ、子供に自分を否定される言葉をぶつけられれば、親はショックだ。 病んだ身であるなら尚更、辛くキツイ、全身に冷水を浴びせられるような一言であっただろう。 だからといって、子供を手にかけるという罪が許されるわけでは、決して決してないけれど。 子育てに一番重要なのは、親の心の健やかさではないかと感じる、今日この頃。 ※…念の為に付け加えておきますが、この小姑云々というのはあくまで例えであって、義姉にこのような仕打ちを受けたことはないですよー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月24日 15時45分15秒
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