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カテゴリ:育児(長女HANAについて)
最近の娘、物をつまみ上げる等、手先を大分思うように使えるようになってきた。
そこで、そろそろ掴み食べ、つまみ食べも練習した方がよいかな…と考え、試しにタマゴボーロを、自力で食べさせてみようと思い立った。 小皿に10粒ほど出して、娘の前に置いてみる。 娘はいきなり私に向かってあーんと口を開いたが、いくら待っても、私がいつものように口の中に放り込んでやらないもので、しばし目の前の皿を見つめた後、おぼつかない手つきでやっと一粒をつまみ上げた。 「お!」 と思ったが、娘はつまんだボーロを目の前に掲げて、なにやらしげしげと眺めるばかり。『それをそのまま、お口に持っていけば良いのよ。ほら、頑張れ頑張れ!』 心の中では盛大に声援を送りつつ、黙って見守っていた私だった。 ……んが、しかし。 ぷしっ! ……それは娘が、指先でボーロを砕き潰した音だった。 驚いて目を見張る私の目の前で、娘は黙々とボーロを摘んでは「ぷしっ」、摘んでは「ぷしっ」をくり返す。 しかも。 とうとう最後の一つを割ってしまうと、 「うふんっ!」 と、私に向かって鼻を鳴らし、身体をゆさゆさと揺するではないか。 どうやら「割り足りない」という不満の表明であるらしかった……。 娘よ、タマゴボーロは食べ物であって、指先を鍛える道具ではない。 がさつな私と、悪戯小僧だった夫が遺伝子の提供元で、3人目ということでかなりぞんざいに育てられ、二人の兄が居るという境遇にあっては、しおらしい大和撫子なんぞに育つはずがないことは端から承知しているのだが、空になった皿をばしばしと机に叩きつけて怒っている娘を見つめ、将来に一抹どころではない不安を覚えずにいられない私であった……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月12日 13時17分57秒
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