器械体操競技会
日曜日、スポーツ少年団主催の器械体操競技会があった。
我が家からは、息子2人が参加。
これまで娘が乳児だったこともあり、私は一度も試合観戦をしたことはなかった。しかし他の保護者達から「二人とも普段からは想像できない良い演技をする(笑)から<是非観に来てやって」と勧められ、娘も2才半過ぎて、これならなんとか私一人でも連れ歩けるかな?という感じに成長してきていたので(夫と息子達は、開催地が夫実家の在住市であるため、前日の設営・練習の後に泊まってしまうのだ)、思い切って出かけてみることにしたのである。
電車とバスを乗り継いで、2時間弱かかって会場へ。
幸い娘は電車内はそこそこ大人しく過ごしてくれ、飽きて大声で歌いだしたバス内はガラガラだったため、他人様にはあまり迷惑をかけずに済んだ。
普段、次男二号と呼ばれる猿娘であるが、女の子と男の子の違いなのか、個性の差なのかは知らんが、次男にくらべれば多少我慢や聞き分けができる子のようである。
到着すると丁度長男達の参加する4部がアップを始めたところだった。
出かける支度に手間取り、開始時間ぎりぎり間に合うかどうか…というところだったので、ほっとする。
やがて競技開始となり、最初の種目は跳馬から。
長男はどうも腕の「突き」の力が弱いらしく、展開跳びをする姿勢は悪くないが、他の選手に比べてダイナミックさに欠ける感じ。着地も一歩前に出てしまって、少々減点。家で、腕立て伏せでもさせた方が良いだろうか?
2種目目は鉄棒。
こちらも技は綺麗に決まり、静止してのポーズも足先まで美しくぴしりと決まって、結構高得点が出ていた。
確かに、本人が「俺、得意」と言うだけのことはある。
まぁ、上には上がいるもので、トップにはなれなかったが。
3種目目は床。
応援席とは反対側で競技していたこともあり、遠目で細かいところは良く分からなかったけれど、こちらも日頃得意だと言うだけあって、結構綺麗に演じていたと思う。
ただ、他の保護者が言うには、一カ所普段ではあり得ないような失敗をしていたらしく、そこが得点にも響いた模様。
「初めてママが観戦にきて、嬉しくて緊張したんじゃない?」
と、同級生の女の子のママに言われたが、多分それはないんじゃないかと思う。
今回は本人の体調不良やコーチの都合で、大会前一ヶ月の間の練習日がかなり少なかったので、単純に練習不足だろう。
他の子は自宅でも柔軟やったり筋トレしたり…と、日々それなりに努力しているらしいが、「面倒くさい」が口癖な長男は、夫に促されても渋面つくり、どうにかしてサボろうとするばかりなので。
そんなこんなで、ベストであるとは言い難い長男の結果であったが、それでもなんだかんだで個人総合4位に入賞し、チームとしては団体優勝したので、本人含めて一同大喜びしたのであった。
次男の参加する5部Bは、午後開始。
体が重くなるから…と、少ししか昼食をとらせてもらえず、ぶーたれながら会場に向かう。
5部の種目は、床と跳馬の2種目。
跳馬は、普通の開脚跳びをする子が多い中、次男は展開跳びで挑戦。
着地で尻餅をついてしまったのが残念だったが、跳ぶ姿勢はそこそこ美しく、種目別で3位の成績。
床は長男同様次男も得意としているらしく、技にはキレがあり、バランスは他の子にくらべて足の上がる位置も高く、静止時間も倍近く保って美しかった。
確かに、日頃ちょこまかと悪戯三昧している次男からは想像しがたい姿であり、ママ友達が私に対して「観てやってくれ」と熱心に言う筈だなぁ……と感心は、した。
だがしかし、次男はやはりどこに行っても所詮は落ち着きのない小猿であって、移動時や待機時におちゃらけては、コーチである夫にしばかれていたのだった。
ちなみに床の結果は、こちらも2位という高成績。
最終的に次男は個人総合で2位を獲得。他の子供達の頑張りもあって、団体でも優勝!
同時進行だった女子5部Bに参加していたチームも、個人総合優勝者を出しての団体優勝を獲得し、結果、団体戦参加チームは全てが優勝するという快挙。
監督・選手・コーチ・保護者一同、皆躍り上がって喜んだのだった。
特に、5部男子チームの責任者だった夫は、最高の結果に大きく安堵したようである。
日頃、他のコーチに比べてスパルタ感のない夫の指導に、「もっと厳しくした方がよいのでは」等と注文が入ることも多いらしく、自分のやり方は間違っていないと自負しつつも、思い悩む姿を見てきた私は、心の底から「お疲れさま、報われてよかったね」と思うのだった。
さて……春の大会まで、少し家でも自主練習させますかね?