恋しい夏
気がつけば、めっきり日の入りが早くなった。7,8月は、夕方、小庭に段ボールとござを強いて、テーブル代わりに箱を置き、よく外ごはんをした。エアコンも使わず、扇風機もなく、うちわ一つで過ごしたこの夏。居間の網戸は、意外と風が通らない。汚れているせいもあるだろう。かと言って、開けっ放しにするとハエがうざったい。せめて日の落ちた夕方くらいは、自然の風で涼もうかと。しかし、今となっては同じ時間でも辺りは暗い。夏はあっという間だ。あ~、どんどん寒さに向かっていく。太陽から日本が遠ざかっていく。寒さは苦手だ。骨まで染み入る。周りがすぐ暗くなると、開放的な気分じゃなくなる。ラフな格好でぷらっといつでも外に出て行ける、そんな気楽さが好きだ。コートを着て、マフラーをして、ブーツを履いて・・・と防寒対策をするのは面倒。でもしないと出られない。何か楽しみを頼りにしないとやってられない。やっぱり・・・、おいしい食べ物かなあ。何があるかなあ。いっぱいあるなあ。そのことでも考えながら、ごはんでも作るか。