かく
夢のごとし夢のごとしいろいろな移動手段を使い、怒涛のごとく目的地へ向かい、丸二日間動き回った。すべてが夢のごとし。長かったような、短かったような。すべてが夢のごとし。これから始まる何かに向かって、もう歩き出してしまった。帰宅して、身に着けていた衣服を次々に脱ぎ去る。この二日間でたまった疲労を捨て去るように、ソファにどんどん積み上げた。それらは、もう身をむかれて、くたっとなった牡蠣殻のように。身動き一つせず。それを横目にやり残されている家事をこなし、週末の出来事を思い返し、ここから解放された二日間が、どうしても不思議でたまらなかった。時にキラキラ光る石を含み、さーっと落ちていく砂のような美しさ。詩をかかせてもらうノート置き場