「黒髪の少女」
彼女は穢れ無き少女
彼女を穢す事は誰も出来ない
穢れ無きその瞳は汚れた僕を見つめる
彼女は黒髪を緩やかに風になびかせ僕に囁く
彼女の言葉に僕は自分が穢れている事を思い知らされる
そんな事は知らない彼女は僕を見つめ続ける
その穢れ無き瞳と体で
僕は穢れている
彼女を愛しているのに
彼女と離れたく無いのに
僕の穢れがそれを許さない
彼女は僕の手を優しく握ると光の方へ歩きはじめた
でも
僕は一緒に行けない
彼女の目指す場所は穢れ無き人間の楽園だから
だから僕はそっと手を離す
悲しい微笑みとともに
そして彼女は美しい涙を流す
穢れた僕を浄化するように
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