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カテゴリ:ブラームスの日々
結婚式の二次会の案内を送った現場の同期から,手紙が届いた。
出欠の連絡は電話かメールでいいと言っていたのに・・・律儀な奴。 封を切ると,御祝儀袋に添えて一枚の便箋が入っていた。 「ブラームス君へ。 結婚おめでとう。 同期の中では一番早く結婚すると思っていたのに, まさかこんなに時間がかかるとはとは意外だったな。 嫁さんも九州のひとか? ならいつかこっちの現場に帰ってくれる日も来るのかな。 君のような頭のやわらかい幹部がいてくれないとこっちは大変だ。 俺の子供ももう1歳を過ぎ,いまこれを書いている横で暴れまわっている。 二次会には間の悪いことにピンポイントでヨメの方の用事が入っていて 行けそうにない。 せっかく近場でやるのに残念だ。 もし行けそうになったら連絡する。 ほかの同期の〇〇も××もみんな元気でやっている。 また会える日を楽しみにしているよ。 仕事はともかく子作りと子育てのことならアドバイスできるぜ。 そんじゃまた。」 もう4年も会ってないのにこうやって手紙をくれる友人というのは有り難いものだ。 ヤツらしい気遣いと,進む道は違ってもまだヤツが同期・友人として思っていてくれていることが嬉しくて,ちょっと涙が出そうになった。 しかし御祝儀まで送りつけてくるとは。 まったくいらん気を遣いやがって。 でもヤツの子供ももう1歳か。 そういえば,ヤツの結婚式のときは,東京から九州に飛んで行ったもんだ。 ヤツは僕を結婚式に呼んでくれたのに,僕はヤツを会場の都合があるとはいえ二次会しか呼んであげられなかったのは今さらながらちいと申し訳なかったな。 今は今でたくさんの人にお世話になっているし,どうしても今の義理人情の方を優先させなければいけなかったのだけれど,今の僕があるのはヤツのような同期をはじめ僕を励まし支えてくれた現場のみんなのお陰なんなんだよな。 本当ならお世話になった現場のほとんどの人に声を掛けずとも報告しなきゃいけないんだよな。 結婚することになりました,これからもよろしくお願いします,とね。 不義理を重ねて申し訳ないです。 でもいつの日か恩返しをしに帰ってきますから。 そのときはまたひとつよろしくお願いしますよ。 それにしても,独身寮時代にヤツの部屋は群を抜いて汚くて,足の踏み場もなかったが,いまはちゃんとヨメさんと一緒に掃除しているんだろうか・・・。 (周りをゴミに囲まれた蒲団の中から彼女(今のヨメさん)が出てきたときはさすがに驚いた。) 手紙を読み終えた5分後に,何年かぶりにヤツに電話を掛けた。 「おお~久しぶり!」 相変わらずのちょっととぼけた甲高い声が,妙に懐かしかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年10月02日 00時14分42秒
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