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カテゴリ:ブラームスの日々
日曜日の朝,前の晩にはるばる九州から試験受けに東京にやってきたヨメさんが「映画がみたい。」(彼女の現在の勤務地には映画館がない)というので,最近僕の官舎の近所にできたシネコンに行ってきた。
タイトルは,まことに遅れ馳せながら,「チャーリーとチョコレート工場」。 朝が苦手なわれわれふたりだけど(どっこいどっこいのどんぐりだけど,たぶん僕のほうが僅差で強い),なんとか頑張って朝いちの(と言ってもそんなに言うほど早くないが。われわれ的にはめいっぱいの早起きをして)上映に間に合った。 「試験の前に映画なんか見たら,頭に残像が残って(日本語おかしい。落石が落ちる。)問題解くのに邪魔にならない?」と一応心配して言ったみたのだけど, 「うんにゃ,よか。」と強気の発言。 さすが火の国の女。 でも,僕が心配したとおりこの映画は強烈で,試験を前にした彼女の頭の中はウンパ・ルンパ(全員同じ顔で無表情のおじさん小人の大群)のクールでしつこいダンスと40匹のかわいいくるみ割りリスたちに完全に支配され,「あぁ~!」っと頭を抱えて悶え苦しむことになった。 だけんいわんこっちゃなかとよ。 しかし,ウンパ・ルンパは本当に強烈だった。 ピンク・スーツの受付嬢からフロイトばりのカウンセラーまでこなすんだから(同じ顔で・・・),まったくたいしたものである。 予告編には一人も出てこなかったのに・・・してやられた。 完全な伏兵である。(登場シーンは主役級) でも,この映画, 予告編では, 「ふぁんたじ~♪」 で売ってたはずなのに, いざ見てみると, 「毒。」 な風刺とパロディー。 おじさんは楽しかったけど, 部分部分的に付いて行けなったところがあったかもしれない。 あれは子供が見てもわかるまい・・・! 今日の試験中に彼女の答案用紙の上でウンパ・ルンパが輪になって踊っていなければいいが,と物憂げに眉間にシワを寄せつつ,絶え間なく皇居のお堀に降り注ぐ秋の雨を見ていた,今日のブラームスのお昼休みでありました。 しかし,ほんの近所の映画館なのにインターネットで座席まで予約ができる。 まったく便利な世の中になったものである。 あと, どーしても気になるのは,拾ったお金でチョコレートを買ったチャーリーにはお咎めなしでいいの? あんなに貧しい家なのに,親に黙ってチョコレート買ってきてよかったの? いい子ならおまわりさんに届けなきゃいけないんじゃないの? それとも,落し物をおまわりさんに届けるのは日本だけ? 小さいことかもしれないけど,むー,気になる。 それと, ウィリー・ウォンカ役はずっと「アメリ」の女優さんだと思ってた僕。 前の日ヨメさんから 「なにいってんの」 って言われるまでずっと「ジョニー・デップはいつ出てくるんだ?」と思ってた・・・・・・・・・・ でも・・・似てないですか・・・あの髪型・・・あのいっちゃった顔・・・そう思ってたのは僕だけ…? 最後に, 家族愛って美しいですね。 「見捨てない」ってこと。 脱落した小憎たらしい子供たちだって,親には見捨てられなかった。 人間って気高いですね。 「逃げない」ってこと。 勇気をもって,自分自身の背負ったものから逃げないこと。 追伸:東京のしじみは小さいような気がするのは気のせいですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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