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2006年03月12日
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テーマ:お勧めの本(7354)
カテゴリ:ブラームスの本棚
 本を読んで涙を流したのは本当に久しぶりだ。

 しかも,電車の中で・・・。

 佐々淳行については説明は不要だろうが,ごく簡単に紹介すると,表題の連合赤軍「あさま山荘」事件の第一線で陣頭指揮を執り,人質の救出と犯人の身柄の確保という困難な使命を見事に完遂した危機管理の第一人者である。

 当時の警察庁長官は,後の副総理後藤田正晴。(後藤田五訓については,去年9月か10月あたりの日記に書きました。)

 本書は,当時現場で何が起こり,彼がどう対処したかをを克明に記した貴重な記録である。

 それは著者の危機管理の見事な実践の記録であるが,事実のみを語る詳細な記述と生の感情の発露が,一つのノンフィクションとしての迫力をひしひしと伝ている。

 著者の人間の機微に通じた見事な機転と,骨太で肉厚の責任感は,人の心を打つものがある。

 そして,彼の長年の戦友であり勇敢な指揮官であった内田氏と高見氏の殉職に対する著者の深い哀しみと熱い思いは,まるで彼の隣にいるかのようにダイレクトに伝わってくる。(不覚にも僕の眼から涙がこぼれたのは,最後に彼が殉職者の御家族を見舞う場面でした。)



 今この本を読んでいる,とヨメさんに言ったら,

 「ふうん,あなたのレパートリーにしては珍しいわね」

 という答えが返ってきた。

 確かに,「文弱」な僕がこんな本を手にとることは珍しい。

 でも,4月から現場復帰するという緊張感が,僕にこの本を読ませたのだろう。

 僕もやはり,「公安」の端くれなのだろう。僕はこの書から,「熱い想い」を受け取った。

 とりあえず4月から僕が受け持つのは現場のロジティクス(兵站)だが,縁の下の力持ちとして,一生懸命頑張る職員さんたちを守らねばならない。そして,この国の治安と国民の安全を守っていかけばならないのだ。

 
 そういえば,この本,数年前映画になっていますよね。主演は役所浩司でしたか。

 僕はまだ見ていませんが,今,僕の脳の中では,連合赤軍「あさま山荘」事件で闘った警察各隊の名誉ある凱旋には,青天の中のその整然とした引き上げの行進とともに,ストラビンスキー「火の鳥」フィナーレが流れています。

 しかし,たとえこのようなドラマティックな名誉ある勝利はなくとも,今,この国の「公安」関係の公務員たち(いわゆるコウアン関係の内偵担当ではなく,「公安職俸給表」の適用を受ける治安関係職員という意味です。)は,不器用ながらも真面目にその使命を果たそうと日々苦闘に耐えています。たまに不祥事は起こりますが,良識ある人は,多数の者はそうではない,という事実を,ほんの少しだけ考えて欲しいと思います。

 「私たちは名誉ある義務を果たした。」

 いつかこのような科白を胸を張って言えるように,僕も頑張るつもりです。





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Last updated  2006年03月13日 01時50分12秒
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