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Motoji@ Re:ロンドン・オリンピックだからという訳ではないけれど・・・(08/04) 東大寺の戒壇院の四天王像 写真お借りし…
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ボッテガヴェネタ@ yssikrhkpdv@gmail.com お世話になります。とても良い記事ですね…

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2006年03月13日
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カテゴリ:シューベルト
 今日の東京は寒かった。

 しかし,もう冬は終わる。

 冬が終わり,春が来そうになると,僕は毎年思うことがある。

 今年の冬も,シューベルトの『冬の旅』が聴けなかったな,と。

 でも,全曲は聴かないまでも,つらいことがあったり,ふとしたぬくもりの記憶が欲しいときになると,僕はこの連作歌曲の5曲目『菩提樹』だけはよく聴いているようだ。

 「わたしのところへおいで,若者よ,
  ここならおまえは憩うことができる!」


 菩提樹は語りかける。
 枝々がざわめく。
 冷たい風が真正面から僕の顔に吹き付ける。
 帽子が頭から飛んでいったけど,僕は振り向きもしなかった。

 僕はいま,菩提樹から遠く離れたところにいる。
 それでもざわめきはいつまでも聞こえてくる。
 
 「若者よ,ここならおまえは憩いが得られるに!」

 若者よ,と呼ばれることすら,ちょっと違和感を感じるようになったが,

 菩提樹とは,室生犀星風に言えば,「とおくにありておもふもの」である。
 
 二度と帰ることはできない,帰ってはならない,神聖な場所。

 菩提樹は,僕の心のなかでいつもやさしくざわめいている。



 しかし僕は,夏の終わりにも,性懲りもなくこう思う。

 今年の夏も,ベルリオーズの『夏の夜』が聴けなかったな,と。

 でもその第1曲目『ヴィラネル』だけは,熱帯夜のよく冷えた赤いワインに合うので・・・つづきは夏の終わりに(笑)





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Last updated  2006年03月14日 01時50分31秒
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