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カテゴリ:ブラームスのひとりごと
今日は同じ課内の若手有志で送別会。
そのなかに,前から気になっていたんだけど,理解に苦しむ男が二人いた。 そのうち一人は,とにかく馬鹿丁寧。 慇懃無礼ともいう。 女性又は先輩上司に対しては,とにかく無用の気遣いをする。 頼んでもいないのに料理をとりわけたり,飲み物の世話をしたり。 それが「ふつうそこまでやるか?」という尋常でない奇妙な動きをするのだ。 言葉遣いも,どこを押せばそんな最高級の謙譲語と丁寧語と尊敬語が同時にでてくるんだ,というくらいとにかく装飾が多い。 傍から見ていて,とにかくうざい。 僕は見るに見かねて, 「いいじゃん,本人がいいって言ってんだから。ほっとけよ。少しはじっとしてろよ。」 と言ってしまった。 もう一人は,まったく気を遣わないタイプ。 酒も料理も自分のことしか考えないで勝手に注文するし,一人で黙って飲み食いしている。 人の話題についていこうという気持ちがないのか,人の話にはぜんぜん乗ってこない。 それだけならまだいいが,突然自分の喋りたいことを脈絡もなく喋りだす。 それが,だいたい暴露系で下品で下世話な話。 単発的には盛り上がるが,それだけで終わり。 会合に遅れてきても「すみません」の一言もない。 剛毅朴訥ぶりっ子である。 それはそれで勝手にすればいいけど,すこしは周りに気を遣うことも覚えてほしいものだ。 そいつのおかげでせっかく暖まった空気を突然傍若無人に乱されるものだから, 「ちょっと,少しは空気読めよ。まずはあんたそこからだよ。」 とまたしても言ってしまった。 どちらも僕のいけないところです。 孔子は,「剛毅朴訥,仁に近し。」と言ったらしいが,それはどうやら当たっていないようですね。 人間社会において,最低限の礼(マナー)と気遣いは必要です。 同じく「巧言麗色すくなし仁」のほうは間違いなく当たってますが,要は,功利性が見え過ぎるものはもはやそれは礼でなく気遣いですらない,ということだと思います。 やれやれ,こういう人たちって一生自分の愚かしさに気付かないで生きていくのかもしれない,と思うと,なんだかちょっと,げんなりため息ものです。 「ところでブラームスさんって,なんだか銀行員みたいですね。」 と同席してた女性から突然言われた。 多分誉め言葉のつもりだろうが,生れて初めてそんなことを言われたので,びっくりしてしまった。 銀行員・・・? そう言われても,あまりうれしくないんですけど。 明日は引き継ぎ出張です。 ヨメさんとこの官舎で宿を取ります。 ああ~はやく寝なきゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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