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2006年09月05日
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カテゴリ:マーラー
 かつて、僕がとても若く、とても孤独だったころ、よく聴いていたCD。

 このワルター=ニューヨーク・フィルの第5交響曲は、

 彼のマーラー録音の中ではさほど重要ではない位置にいるようだが、

 僕にとっては貴重な音楽のひとつである。

 戦後間もないモノラル録音は、音質は決して悪くないにしても、あまりよくはない。

 しかし、この録音には不思議な力がある。

 出だしのトランペットのファンファーレからして、誰も聴く者のいない孤独なつぶやきのようである。

 第2楽章の派手で大掛かりな闘争も、あくまで内省的。

 中間部のにぎやかなスケルツオも、最後まで自分の殻を破り切れない。

 しかし、「アダージェット」になってようやく自分を見つめ、落ち着くことを知り、

 フィナーレのロンドは一点の曇りなく明るく晴れやかな音楽となる。

 音楽が盛り上がるにしたがって、音質が徐々に上がってくるように聞こえるから不思議である。


 たまに、この録音の助けが必要になるときがある。

 そして、ワルターはいつも、僕を静かに元気付けてくれるのだ。

 あのころと同じように。





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Last updated  2006年09月05日 23時34分47秒
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