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テーマ:好きなクラシック(2324)
カテゴリ:バルトーク
きっかけは、リストのピアノ・コンツェルトだった。
なにげなく近所のブック・オフで手にした一枚。 それほど好きでもないリストを繰り返し聴いた。 あざといリズムとドライなユニゾン。 なんでこんな曲を僕は聴こうとしているのだろう。 としばらく考える。 ふと、バルトークがリストのこの曲に敬意を払っていたことを思い出した。 未整理のCDラックから、バルトークを引っ張り出してきた。 幸い、妻は当直である。 彼女はバルトークを聴いて、「気持ち悪い」と言うかもしれないが、今夜はそんな心配はない。 手にしたのは、ヴァイオリン協奏曲第2番。 ソリストは鄭京和(チョン・キョンファ)、オーケストラはサー・ゲオルグ・ショルティが指揮するロンドン交響楽団。 *余談ですが、私のなくなった祖父は、今思えばショルティの風貌によく似ていました。祖父の弟である大叔父は今日亡くなった丹波哲郎に似ていますが、僕はその美男の血はあまり引いていないようです。 たとえ普段は忘れていても、 ベラ・バルトークを一度聴いことのある人は、彼の音楽から逃げることはできません。 今夜、僕の中で、バルトーク・スイッチが入りました。 この「呪い」は、バルトークにとことん付き合うまで解けることはありません。 今夜は最低でも「管弦楽のための協奏曲」と「弦楽・打楽器とチェレスタのための音楽」は聴かないことには寝れそうもありません。 不器用で無骨な、激しく切ない情念の塊。 ゲイエルの影を追いかけて、 バルトークの音楽は未来永劫響いていく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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