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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:ヨハネス・ブラームスの音楽
ときっと言われるだろうな、と思って ヴァイオリン協奏曲はほかの録音を紹介しようと頑張っていろいろ聴きなおしてみました。 ジャネット・ヌヴーは前回紹介したので、それを除くと 最右翼では オイストラトフ クレンペラー&フランス国立管 手堅いところでは ミルシティン ヨッフム&ウィーン・フィル 最近のものとして クレーメル バーンスタイン&ウィーン・フィル ツィマーマン サヴァリッシュ&ベルリン・フィル その他 ハイフェッツや、パールマン、あるいはレオニード・コーガンなど でも、この録音の最初の伸びやかな提示部を聴いただけで、僕の心臓の高鳴りが増したのはどういうことだろう。 アンネ・ゾフィー・ムター、たしかこのときまだ10代。 バックは“帝王”カラヤン指揮する“将軍たちから成る軍隊”ベルリン・フィル。 しかしこの録音が特筆すべきことは、 まったく完全なオーソドックス・スタイルによる演奏ながら、 それが人に最上の感銘をもたらすということ。 ムターもカラヤンもベルリン・フィルも、 ただブラームスを演奏しただけ。 それだけなのに、それがすばらしい。 最近は大人の色気を増して ムッチリムンムン のムターだけど、 このころは本当に素直でよい演奏をしていた。 カラヤンが「目をかけた」人材は、傍らのアントニオ・メネセスのようにその後鳴かず飛ばずに終わった人が多いけど、ムターだけは例外でした。 この録音において、カラヤンは父のような目線で彼女を見ている。 洗練の極みにあるバックの堀の深さと重厚さは、若きムターの清純なヴァイオリンを一部の隙もなく支えている。 とりわけ、僕がこの演奏で好きなのは、 アレグロ・ジョコーソ・マ・ノン・トロッポ を忠実に守った重厚なフィナーレ。 クレーメルのような前のめりのロンドは、おそらくブラームスの意図するところではなかっただろうと思うからです。 ところで、ムター。 アンネ・ゾフィー・ムター。 最近の彼女には、「大人の女性」の色気を感じます。 CDからも、香水の匂いが漂ってきそうです。 そんなわけで、彼女の最近の録音には、なぜかオクテになって手が出せないでいるワタクシ・ブラームスなのでした… ↑↑↑とても気になるムターのモーツアルト.ヴァイオリン・ソナタ集!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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