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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:モーツアルト
と妻が問うたのは、第3楽章アダージョ。 なるほど、モーツアルトにしては、明るさの中にそこはかとない哀愁を感じさせ、ブラームスっぽいと言えばブラームスっぽい。 このアダージョを有名にしたのは、映画「アマデウス」。 モーツアルトの天才に嫉妬心と敵愾心を持つサリエリが、偶然目にしたモーツアルトの楽譜を見て、愕然とすると同時に、彼の書いた音楽に我を忘れて陶酔してしまう、という場面で使われたのが、このアダージョ。 夢見るような美しい旋律だが、聴けば聴くほどジャズのような即興性を感じさせる不思議な楽章である。 フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、そしてホルンの美しい掛け合い。 木管のやさしい柔らかな響き。 モーツアルト作曲、セレナーデ第10番変ロ長調『グラン・パルティータ』K361 しかとご記憶あれ。 モーツアルトという名の佳人が遺したこの小品が、いつかあなたの人生に必要なときが必ずやってくるのだから。 ベームの録音は、古楽器奏法がスタンダードとなった今では多少古くなった感が否めないかもしれないが、20世紀オーケストラ文化のひとつの形として、一聴に値する録音です。 私は、強くお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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