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Motoji@ Re:ロンドン・オリンピックだからという訳ではないけれど・・・(08/04) 東大寺の戒壇院の四天王像 写真お借りし…
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ボッテガヴェネタ@ yssikrhkpdv@gmail.com お世話になります。とても良い記事ですね…

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2006年12月12日
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 一次会は無事に終わった。

 さて、二次会。

 所長に半ば強引にスナックに連れて行かれた。

 話も煮詰まってきたので、

 そろそろカラオケタイム。

 お決まりのパターン。

 マイクが一巡して、

 「次、ブラームス係長、歌え」

 と所長。

 「歌いません」

 時間が止まる。

 僕は僕のせいで止まった時間を動かし始める義務があるので、言葉を続ける。

 「カラオケは、嫌いなんです」
 「だいいち、歌もしらないし」
 「歌えませんので、歌いません」

 となるべくきっぱりと聞こえるように、言った。

 すると所長、

 「あのな、これから「長」と名の付く立場になろうとする人間が、こんなつまらんことで場をしらけさせてはいかん。」
 「得手不得手、好き嫌い、主義主張はそれはそれでケッコウだが、場の雰囲気というものがあるだろう」
 「ここはもっと大きく考えたほうがいい、と俺は思うぞ」

 というちょっとした説教が返ってきた。

 「勘弁してください。歌以外のことならば、僕はたいていのことはやれますし、してきたつもりですけれども(笑)」

 と僕は切り返す。

 「僕の視点の大きさに、うちの役所も付いて来るべきです、そう思いませんか?」

 「たまたま今日は相手が僕だったからいいとしても、これをパワハラと受け取られたらどうするんですか?」
 「こんなつまらないことにこだわって、場をしらけさせているのは所長じゃないですか?」
 「こんなことで引っかかっているようでは、ミミタコの『意識改革』などできるはずもありません」
 「所長は、腕のない者に投げろと言うのですか?足のないものに走れというのですか?歌えない者に歌えと言うですか?それがコミュニケーションに必要なのですか?」

 ここで課長が「まあまあ」と割って入ってきた。

 「うちの係長は固いですから」

 「固くなくなったら、ブラームスはブラームスでなくります」と僕。

 「しかし、上をめざす者ならばな、お前もいずれは所長になるんだぞ。そのときそんなことでどうする」と所長。

 「私は私の矜持を曲げてまで所長になるとか、上を目指そうとかいうことは思いません。そのような私を受け入れられないのなら、この役所はそれまでです」

 「なら、それまでなら、お前を受けれいられない職場なら、辞めてしまえばいいじゃないか」

 「いいえ、辞めません。たとえ僕が受け入れられなくても、僕が生きる場所はここしかありません。」とちょっとお酒の入った僕。

 「僕が正しいと思うことができる職場にするのは、僕の仕事です。あなたの仕事ではありません」

 と続けたかったのだが、さすがにそこまでは言葉が続かなかった。

 「そろそろお開きに・・・」

 という課長の言葉に促され、タクシーで所長を官舎まで送った。

 「所長、話の続きはまた、次の機会にお願いします」と僕。

 「おう、今度は素面(すめん)でな」

 所長、それは『シラフ』って読むんだよ・・・。

 所長を見送ったあと、

 「もう一軒行こうか」と課長。

 でも、いつもの店の提灯は消えていた。

 「それにしても、あんなに頑なに(拒否)しなくてもと思ったけど」と課長。

 「試したのです」と僕。

 「どんな反応するのかな、と思って。予想どおり、がっかりの反応でしたが」

 「・・・ま、今度またゆっくり飲もうや」

 と言って、初老の課長は自分の官舎へと歩いていった。


 不愉快ですね、カラオケの強要。

 カラオケを聴くこと自体、カラオケセットがあること自体が嫌いですが、それを「歌え」と強要される雰囲気が、本当に本当に大嫌いです。





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Last updated  2006年12月13日 01時20分17秒
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