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2006年12月21日
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カテゴリ:ベートーヴェン
 どうして日本人は年末に第9を聞くのだろう。

 この「伝統」が長らく続いている背景には、

 「今年も一年いろいろあったけど、とりあえず一生懸命がんばってきたし、おかげでなんとか年を越せそうだ」

 という一種の共通心理としての感慨と安堵があるんじゃないだろうか。

 でも冷静に考えると、この日本人的な年末の心理と第9の世界との隔たりはかなり大きいと思うのだけど、

 それもまたよしとするのが、日本人のしたたかな消化力なんだろうし、独特の合理主義なんだろう。

 かくいう私も日本人なので、毎年年末になると第9を聴きたくなる。

 去年は東京にいたので、オーチャードホールまで足を運んだけど、

 今年は九州の片田舎にいるので、CD鑑賞と相成った次第である。

 今年買ったのは、フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルの1942年版。

 戦時の録音である。

 フルトヴェングラーといえば、1951年のバイロイトにおけるライヴがあまりにも有名だけど、

 いくら年末と言ってもちょっと非日常の世界でありすぎて、なかなか聴けるものではない。

 この録音のよさは、彼の「手兵」であったベルリン・フィルの見事なオーケストラ・ドライヴを堪能できることだ。

 バイロイトでは「一発勝負」的な不安定感があるが(またそれが代え難い魅力なのだが)、

 ここで聴くベルリン・フィルはどっしりと重心が低く安定しているし、

 「振ると面食らう」のタクトに対する反応も俊敏だ。

 例えるなら、アイルトン・セナがフェラーリでカーブを攻めまくって走ってる感じ。

 第1楽章と第2楽章の劇的な表現も、この作品を完全に掌握する者だけが発する

 逞しい緊張感がビシビシ伝わってきて、体感時間は実際の演奏時間の半分ほどしか感じない。

 まさに変幻自在の管弦楽団。

 つづく第3楽章がこの演奏の白眉で、

 この真綿でくるまれたようなゆったりとした世界にいつまでも浸っていたいと思わない人はいないであろう。

 聴く者すべてを魅了するフルトヴェングラーの魔法は、実は緩除楽章において最大限に発揮されるのだ。

 第4楽章は、いささか荒っぽい表現になっているが、それも魅力のひとつであり、音楽が最後の最後までこの不世出の指揮者のコントロール下におかれていることは変わらない。

 「もし」バイロイトがなければ、この録音は第9演奏史上1・2を争う名録音となったであろう。

 むしろ、バイロイトより優れている点を数えればきりがないほどである。

 しかしながら、感心するのは、フルトヴェングラーが100人以上の音楽家からなるオーケストラという名の「楽器」を本当に「自分の楽器」のように自由自在に操っていることだ。

 曲りなりも(そして非常に小規模ながらも)組織管理という場面に立たされるわが身と比較して、その隔絶したレベルの違いに唖然とするばかりである。


 やれやれ、今日はいつにも増して文章を上手くまとめられない。

 さて、

 今年も一年いろいろあったけれども、

 僕のまったくの力不足にもかかわらず、

 たくさんの人に助けられ、支えられたおかげで、

 この僕もなんとか年を越せそうです。

 来年は、万事至らなかった今年の反省を踏まえつつ、

 とにかく「がんばって」みようと思います。

 と言っても、

 来年も私は私のまま。

 変わることはできませんが、

 少しでも前へ、

 少しでもより良く、

 進んでいきたいと願っています。

 とりあえずは、皆様に感謝。

 いつまでたっても未熟なブラームスですが、

 来年もよろしくお願い致します。

 






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Last updated  2006年12月21日 19時43分17秒
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