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2007年01月24日
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カテゴリ:ベートーヴェン
 映画『敬愛なるベートーヴェン』を観た。

 映画から何かしらのメッセージを無理やり読み取ろうとする必要はないが、

 この映画が訴えていることのひとつとして、

 綺麗ごとではないほんとうの芸術と、綺麗ごとでない愛

 を挙げることができると思う。


 「大フーガ」op.133


 は確かに耳にやさしい音楽ではない。

 アンナ・ホルツの声を借りれば、この音楽は「醜い」。

 初めて聴く人には、現代音楽のように響くのではないのか。

 でも、ここには、綺麗ごとではない「何か」があるのは確かだ。

 それを上手く言葉にすることはできないけれど、

 後期ピアノ・ソナタや最晩年の弦楽四重奏曲群に共通する「何か」が。

 ベートーヴェンは、確かに「神の声」を聞いたのではないか。 


 この音楽はただそこに在るだけで、圧倒的な存在感を持ち、

 圧倒的な質量と重量で、他のあまたの音楽をその引力圏内に引きずり込んでいる。

 そして、いつまでもこう叫び続けている。

 これが魂の音楽だ!

 この音楽を聴け!

 と。

 この「大フーガ」、

 映画では、老いたベートーヴェンが若きアンナ・ホルツに与えた「キー」として

 描かれている。

 綺麗ごとではない真の芸術とは?

 綺麗ごとではない真の愛とは?

 そして、綺麗ごとではない真の人間の生き様とは?

 それを解く重要な「キー」として。
 

 ベートーヴェンが自ら服を脱いで醜く老いた肉体をさらして、

 「洗ってくれ」

 と若き白い肌のアンナ・ホルツに頼んだとき、

 お互いに肉体関係を許し合うのかと思ったら、

 そこをお互いに意思の力でかろうじて踏みとどまったところに、

 彼らの抜き差しならない関係があったのだろう。

 彼らの間には、今さら被造物である肉体によってお互いを確かめ合う必要すらなかったのだ。

 『第9』の「競演」によって、彼らはすでに音楽で交わっていたのだから。

 

 今日、来年度の異動の話を頂きました。

 一応昇任にあたり

 幸い転勤は避けられたのですが、

 まったく経験のない部署で、

 いろんな困難が待ち受けていそうです。

 でも、自分の責任から逃げるわけにはいきません。

 がんばります。

 フルトヴェングラー=ベルリン・フィルの「大フーガ」を友にして。





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Last updated  2007年01月25日 00時11分44秒
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