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テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:リスト
アルゲリッチのピアノにブラームスはあまり相応しくないが、 彼女にはリストがよく似合う。 とりわけ、このピアノ・コンチェルトが。 意味なんてない、唯ただ、ピアノ・ピアノ・ピアノ。 意味は二の次、「形のカッコよさ」がすべて、それがリスト。 そんな純粋無垢なリストが、ときどき、懐かしく、そして愛おしく思える。 外観ばかりで中身は何もない、でも決して空虚に響かない。 それが皮でもあり中身でもある玉ねぎのような、 不思議な音楽。 それが フランツ・リストのピアノ協奏曲第1番 なのである。 それにしても最近のアルゲリッチは、まるで「魔女」みたいですね。 いえ、風貌のことだけじゃなくて、その存在感が・・・。 ブラームスは、若いころの不愉快な初会見以降、二度とリストに会おうとしませんでした。 このブラームスとリストとの微妙な距離感が、のちのワグナーとの対立構造の下地にもなっているようです。 でも本当のところは、ブラームスはリストの音楽を受け入れられなかったというよりも、リストの「崇拝者」「取り巻き」たちに我慢がならなかった、というのが理由らしいですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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