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2007年03月19日
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カテゴリ:マーラー
 マーラーの歌曲集『子供の不思議な角笛』といえば、

 いわゆる「角笛交響曲群」を生んだマーラーの世界の原点であり、彼が造った「王国」でもあります。

 代表的なところでは、

 「魚に説教するパドヴァのアントニオ」「原光」は

 彼の交響曲第2番「復活」において、ほぼ原曲のまま登場します。

 若書きの第1番を除き、第3番、第4番まではこの歌曲集の「王国」の支配下にあると言っていいでしょう。

 ところで、

 標題のレヴェルゲ(死んだ鼓手)。

 「僕は死ぬまで行進せねばならぬ!」

 という歌詞に象徴されるように、

 課せられた使命の到達点が「死」や「敗北」だとわかっていても、

 どうしてもそれに逆らうことができず、

 「行進」を止めることができない、そんな「滑稽な悲劇」を歌う哀しい唄。

 これが後の大曲 交響曲第6番「悲劇的」 の原点であり、

 この小品にその双葉の芽吹きをはっきりと感じることができます。

 「厭々ながらの行進」と「滑稽な悲劇」は、彼の半生をかけたテーマだったようです。

 僕はこの曲を聴くと、個人的な情景として「二百三高地」を思い浮かべてしまいます。


 しかしこのレヴェルゲに漂う独特の哀愁は、

 古代の防人のようでもあり、

 現代の官僚やサラリーマンのようでもあり、

 不思議な共有性・共時性で僕たちの共感を誘います。


 ♪
 「ああ、兄弟よ、僕は撃たれた。
  弾が僕に当たったのだ。
  僕を兵舎に運んでくれ」

 トライラリ・トライラライ・トライラレ(行進の歩調)

 「ああ、兄弟よ、僕はお前を運べない。
  敵軍が僕らを打ち負かしたのだ。
  神様だけがお前を助ける」

 トライラリ・トライラライ・トライラレ

 「ああ、兄弟よ、君たちは通り過ぎるのか、
  まるで僕がもうおしまいであるかのように」

 トライラリ・トライラライ・トライラレ

 「僕は太鼓を打ち鳴らさねばならぬ。
  でないと僕はひとりになってしまう」

 トライラリ・トライラライ・トライラレ

 「兄弟たちは刈られた草のように
  いっぱいに大地に横たわっている」
 

  でもその鼓手は、最初からもうすでに死んでいるのだ。
  それは出だしの歌詞を聞けばわかる。

  「朝の3時から4時までの間、
   あの小道を行ったり来たり。
   僕たち兵士は行進せねばならぬ・・・」
   トライラリ・トライラライ・トライラレ・・・
   僕の恋人が見下ろしている。
   トライラリ・トライラライ・トライラレ・・・





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Last updated  2007年03月19日 23時55分20秒
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