518920 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ブラームスはお好き?

ブラームスはお好き?

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ブラームスがお好き

ブラームスがお好き

Freepage List

Category

Comments

名字だけ同じ秀島@ Re:アームストロング砲(02/21) 文中に薩長土肥の「肥」が肥後の佐賀藩と…
Motoji@ Re:ロンドン・オリンピックだからという訳ではないけれど・・・(08/04) 東大寺の戒壇院の四天王像 写真お借りし…
PreaskWisfake@ ,チャンル メンズ,バッグ 人ブランド わに)にでも食はしてしまふが好い。」  …
ボッテガヴェネタ@ yssikrhkpdv@gmail.com お世話になります。とても良い記事ですね…

Favorite Blog

ご報告 turbo717さん

アジア時間 ジャスミン25さん
クラシック音楽は素… 会長0804さん
日日是好日 mind_326さん
ひよっこ血液内科医… アナカプリの丘さん

Headline News

2007年04月14日
XML
テーマ:お勧めの本(7350)
カテゴリ:ブラームスの本棚
 僕はふだんはあまり漫画というものを読まないのですが、

 この本だけははまって読んでいます。

 山田芳裕『へうげもの』

 主人公は古田織部正。

 織田有楽斎などとともに

 千利休と豊臣秀吉の周辺に必ず出てくるお洒落な茶大名です。

 この本は、歴史の脇役であったはずの古田織部正の視点から

 信長の台頭、本能寺の変、光秀の死、秀吉の天下取り、千利休の野望などが

 「あっ」と驚く新解釈で斬新に描かれていますが、

 僕がもっとも惹かれるのは古田織部の生き様です。

 ひとりの「武人」たらんとする矜持を持っていながら、

 どこまでも自分に正直に「数寄」へのめり込んでしまう古田織部。

 制服組の公務員として一端の人間になりたい、と思いつつ

 結局のところは音楽(芸術)にしか興味が持てない

 自分の姿を見ているようで、

 「お前もか!」と叫びたいような共感を覚えるのです。


 この漫画に出てくる人物はそれぞれ強烈な個性があってみな魅力的なのですが、

 僕はとりわけ明智光秀が好きです。

 当時最も優れた武将であっただけでなく、

 第一級の文化人であった光秀。

 芋茎の味噌汁のエピソードなど、

 その最期は文化人の哀愁が漂います。


 ところで、本能寺の変については、

 何かしら秀吉の策略が働いていたのではないのか、

 という解釈もそれほど突飛なものではなくなってきました。

 本書は大変斬新な解釈で描かれていますが、

 本能寺の変の黒幕には秀吉が(も)いた、と考えてもおかしくはありません。

 でないと、異常とも言える中国大返しや山崎の合戦のスムーズさの説明がつきません。


 話はもとに戻って、

 古田織部正。

 彼の最期は劇的です。

 このまま順調に連載が続いてくれることを祈ります。

 ちなみに、連載は「モーニング」。

 山田芳裕の絵は、好き嫌いの分かれるところだと思いますが、

 お勧めです。

 古田織部の最期については、司馬遼太郎の短編「割って、城を」が読みやすく、詳しいですよ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年04月15日 00時24分27秒
コメント(0) | コメントを書く
[ブラームスの本棚] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X