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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:ヨハネス・ブラームスの音楽
正直言って、少し飲みすぎた。 たいした話はしてないように思う。 昔してた他愛のない会話の続きのような。 その話の続きが、次もあるという前提の。 2軒目は馴染みのレストラン・バーだった。 ずいぶんご無沙汰だったけど、店員のYさんは僕のことをまだ覚えてくれていた。 しばらくカウンターで飲んでると、 それ、何を買ったんですか、 とカウンター横に置いてある僕の帽子の下のタワー・レコードの黄色い袋を見つめてYさんが話しかけてきた。 ブラームスです。 こう見えてもクラシックを聴くんです。 久々に博多に来たんで、ついでに買ってきたんですよ。 よかったら、かけましょうか? でも、この店には渋すぎますよ。たぶん。 まあいいじゃないですか。 たまにはブラームスも。 というわけで、その夜、そのレストラン・バーには、 ロストロポーヴィチとルドルフ・ゼルキンの演奏する ブラームスのチェロ・ソナタが朗々と響き渡ったわけだ。 たっぷりと渋みをきかせて。 ほかのお客さんは、ポップ・ジャズからクラシックにBGMが変わったことに さほど気をとめてなさそうだった。 当直明けで夜中の2時すぎまで飲んだせいで、次の日の日曜日は、 一日中布団の中で二日酔いに苦しんだ。 妻の冷たい視線を浴びながら。 ストレス解消のつもりが、別のストレスを生んでしまうことって、 わりとよくある話です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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