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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:ヨハネス・ブラームスの音楽
教養と人格であろうと思う。 戦国武将ではあるまいし、腕っ節の強さなどは無用だろう(別に負け惜しみを言っているつもりはないが)。 組織を動かす大前提は、 衆に優れて人として尊敬するに値するものを持っているかどうかである。 エイドリアン・ボールトのブラームス交響曲全集は、 この英国の老指揮者を知らない人でも、 彼の教養の深さと優れた人格を感じるであろう。 30数年前の録音であるにもかかわらず、 オーケストラの音が生まれたてのように瑞々しく、 一つ一つのフレーズが活き活きとした表情を持っている。 ロンドン・フィルのメンバーは心からこの老紳士を尊敬し、 心をひとつにしてそのタクトに応えているんだなー、と思う。 妬ましいくらいに、幸福なブラームスです。 ちなみに、この録音は別の録音セッションの余った時間から偶発的・自発的に収められたものだそうです。 第1番のコンマスには、“友情出演”としてユーディ・メニューィンが加わっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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