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2007年07月25日
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 たまに、自分の無能さ加減が嫌になる。

 いや、不幸にして、自分の無能さにたまにしか気付かない、というべきか。


 そういう僕にとって、完璧さというのは、憧憬である。

 完璧な仕事、完璧な文章、完璧な芸術、完璧な音楽、完璧な演奏。


 C.クライバーのレパートリーがきわめて狭かったのは、

 彼自身の「完璧さ」へのこだわりがそうさせたのだと、僕は想像する。

 彼は、マーラーの第9交響曲だって、ブルックナーの第8交響曲だって、バッハのマタイ受難曲だって振れたはずである。それも、余人が及ばないほど、圧倒的にだ。

 でも僕は、彼がそれをしなかった(できなかった)ことに、C.クライバーという人間の奥ゆかしさと臆病さを感じるのだ。

 彼のブラームスを聴くたびに、このような「完璧さ」がこの世に存在するものだろうか、と空恐ろしくなるのは僕だけだろうか。

 これは好き嫌いを越えたところで、万人がなんらかの形で認めざるを得ない存在だと思う。

 少なくとも、この演奏をどうとらえるか、僕たちは、判断を迫られる。

 「どうでもいい」では済まされない。ひとつの頂点であることは明白なのだから。


 ゾッとするほどストイックな表現は、同時にゾッとするほど空虚な深遠を覗かせる。


 これが僕がこの演奏に対する評価である。

 理由もなく突然悲しくなった夜に、聴くにはちょうどいいかもしれない。

 少なくともこの録音は、日常的に聞くようなシロモノではないですね。

 もっとも、ブラームスの第4交響曲が日常的な音楽と仮定しての話だけれども…(笑)。



 彼がブラームスの第4交響曲しかCDを遺さなかったことに、彼の人間らしさを感じます。
 
 個人的には、彼の指揮するテンションの高い第3交響曲を聴いてみたかったのだけどね。 





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Last updated  2007年07月25日 23時23分04秒
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