518809 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ブラームスはお好き?

ブラームスはお好き?

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ブラームスがお好き

ブラームスがお好き

Freepage List

Category

Comments

名字だけ同じ秀島@ Re:アームストロング砲(02/21) 文中に薩長土肥の「肥」が肥後の佐賀藩と…
Motoji@ Re:ロンドン・オリンピックだからという訳ではないけれど・・・(08/04) 東大寺の戒壇院の四天王像 写真お借りし…
PreaskWisfake@ ,チャンル メンズ,バッグ 人ブランド わに)にでも食はしてしまふが好い。」  …
ボッテガヴェネタ@ yssikrhkpdv@gmail.com お世話になります。とても良い記事ですね…

Favorite Blog

ご報告 turbo717さん

アジア時間 ジャスミン25さん
クラシック音楽は素… 会長0804さん
日日是好日 mind_326さん
ひよっこ血液内科医… アナカプリの丘さん

Headline News

2007年09月08日
XML
カテゴリ:ベートーヴェン
 九月というのは、なんとなく特別な響きがする月です。

 オフコースは「ああ、早く九月になれば…」と歌い、

 椎名林檎は「また九月が来たよ…」と歌いました。

 何かともの思う季節です。

 僕とっての九月は、「苦月」でしかありませんが。


 さて、人はいずれ死にます。

 何日か前、パバロッティ氏も亡くなりました。

 僕がもっとも敬愛する指揮者、

 カルロ・マリア・ジュリーニが鬼籍に入り、早や3年が経とうとしています。

 このCDは、彼が引退表明後、後進の指導のためにイタリアのユース・オーケストラを振ったときの

 貴重な記録です。

 コンサートのライヴ録音でもなく、

 総練習のセッション録音のようです。

 ラストには、身内だけの非常に親密な拍手が入っています。

 ジュリーニの呼吸がそのまま音楽になったような、

 なんの気負いもない音楽。

 なんの気負いもない田園。

 ベートーヴェンの第6番は、まさにこのように演奏されるべき音楽だったのだ、と思わざるを得ない録音です。

 オケのレベルは、確かに十分ではありません。

 でもこの音楽の充実振りはどうだろう。

 大地の営みに対するベートーヴェンの感動が、

 数百年前の一人の男の感情が、

 まるで今そこで起こったことかのように、そのまま私たちの心に入り込んで来るようです。

 そんな『田園』、これまで聞いたことがなかったです。

 この録音は、ジュリーニが20世紀最高のマエストロの一人であったことを示す貴重な記録となることでしょう。



 人はいずれ死ぬ。

 人は死から逃れることはできない。

 これはまぎれもない真実である。

 わたしたちは今日1日生きることによって、

 また1日、死に近づいている。

 しかしだからこそ、今日という日が輝くのではないのでしょうか。

 1999年2月13日、これがこの録音の日付です。

 ジュリーニ最期の指揮、最期の田園。

 絶筆です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年09月09日 01時24分54秒
コメント(4) | コメントを書く
[ベートーヴェン] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X