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2007年09月09日
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カテゴリ:マーラー
 今日は職場で半日ほど仕事しました。

 監査前というのは、中間管理職を忙しくさせるのです。

 今日職場に持っていったのは、マーラーとショスタコーヴィチ。

 マーラーは、セルの6番と、ラトルの10番を聴きました。

 タコの方は、双子の11番と12番。

 考えるときには、マーラーを、

 統計など単純作業のときには、タコを。

 音楽とともにあれば、仕事もそれほど苦痛とは思いません。

 周りの雑音をシャットダウンできますし。

 今日は、一番気になったマーラーの第10番を取り上げます。

 クック版などの全曲版は、もう完全な市民権を得たのでしょうか。

 しかし私は未だ完全にマーラーが手がけた第1楽章のみの世界に留まっています。

 これはこれで、完結された世界だと思うのです。

 シューベルトの未完成交響曲や、ブルックナーの第9番と同じように。

 しかしまあ、なんと息の長い音楽であることか。

 まるで黄泉の国の川の流れのように、綿々として尽きることを知らない巨大楽章。

 第9交響曲の終楽章の延長にあるもの。

 これは死してなお続く巨大な愛の遺言である。

 愛の対象者は、言うまでもなく、彼の妻アルマ・マーラー。

 これはよく知られていることだけど、

 マーラーが初めて女性を知ったのは、40を過ぎて彼女と結婚してからである。

 僕自身、粘着質の性格であるせいか、

 彼の妻アルマに対する度の外れた執着振りは、正直いささか辟易するところがあるけれども、

 でも、臆面もなく

 「君のために生きよう、君のために死のう、我が妻アルマよ。」

 とスコアに記すあたり、憎めない男である。


 やはり僕は、ラトルという指揮者を好きになれない。

 彼の音楽は、僕の魂に響かない。

 彼の手練手管がいくら巧緻でも、僕は感じることができない。

 僕は多少荒削りでも、無骨なクレンペラーのような音楽を好む。

 ラトルの音楽は空虚である。

 深淵が口を開けたとき、一番ゾッとするのは、そこに何もない、ということに気付いたときである。

 だから僕は、ここではバルシャイ盤を推す(第1楽章だけなら、楽譜のバージョンの問題も関係なかろう)。

 カップリングの第5番も、ラトルのベルリン・フィル盤に勝っていると思う。

 きわめて、極私的見解かもしれないが、僕はラトルを推すことはできない。

 僕は古い人間かもしれない。

 最近僕は、クラシック(古典的)である自分を認容しています。

 自己愛、というよりも、「あきらめ」ですね。半分以上は。

 キリンのクラシック・ラガーを飲みながら、

 おろかな夜が過ぎていくのです。





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Last updated  2007年09月09日 22時59分01秒
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