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テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:ブラームスの本棚
もし、墓碑銘を記すなら、そのように刻んでもらいたい、と語る 走る小説家、村上春樹のメモワール。 これは村上ファンのための本でもあり、 ランナーのために書かれた本でもある。 もし、村上ファンにしてランナーの人がいるのなら… 神様に感謝しなければならない。 それはこの本を他の村上ファンよりも二重に楽しめるということであり、 あの村上さんの文章を二倍深いところで噛み締めることができるということであるのだから。 村上さんならではの洒脱で含蓄深い文章を、ここでいくつか引用し紹介したいところだけれども、 それらはこの本の大きな文脈の中で活きているものなので、 私ごときが皿に盛り付けるように身切り取ることは控えたい。 走ることができること、これは僕にとって大きな財産である。 その財産を守るためには、多大なる犠牲を払わなければいけないのだけれども。 でも、これからも走ることを続けようと思う。 それは、数少ない僕の『誇り』の部分に入るものだから。 それにしても、 「少なくとも最後まで歩かなかった。」 なんて墓碑銘、カッコイイですよね。 僕も、そのようにあることができたら。 もちろんそれは、人生も、レースも、その他のあらゆることも含めて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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