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2008年02月17日
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 最近聞いたCDのなかでは、秀逸の一枚(いまごろ聞いたのか!と言われそうであるが)。

 不幸にして都を追われた源義経のごとき存在のチェリビダッケは、

 実力については文句の付けようがないけれども

 どうも抹香くさくて(?)、僕は苦手意識があったのですが、

 このCDはよいですね。


 まずはロッシーニ『泥棒かささぎ』、よいですね~。

 のほほ~んと力が抜けていて、

 しかも洒脱で。

 これぞイタリアンの響きですね。

 スパゲッティーを茹でるにはちょうどよいです(by村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」第一部:泥棒かささぎ編)。

 これは空耳か、オーケストラの向こうからオペラ・ハウスのバリトン・テノールのコーラスが聞こえるようです(いや、聞こえます。)。


 続くR・シュトラウスの『死と変容』。

 このCDを買ったきっかけは、昨年ティーレマン=ミュンヘン・フィルの同曲超名演を聴いてしまったからで、

 その幻影を求めての購入でした。

 なにせ、あの超・超・スローテンポを最後まで集中力と緊張感をもって『死と変容』をやってくれているのは

 ティーレマン(まだ録音がない)のほかにはチェリビダッケしかなかったのです。

 おおよそ、期待どおりの名演です。

 チェリの演奏としては、全く申し分ない。

 しかし、ティーレマンの超弩演に一日の長があったか、と思います。

 僕の記憶が美化されているのかもしれませんが、

 ティーレマンのある部分はチェリを越えているか、確実に越えつつあると思います。

 それほど、ティーレマンの『死と変容』は強烈でした。

 徐々に何かが立ち上ってくるようなあの迫力は、一生忘れることはできないでしょう。


 チェリのブラームス・交響曲第4番は、

 「草書体」のブラームスです。

 ここまで来ると「芸」という日本的な言葉で表現したくなります。

 カラヤンもバーンスタインも、チェリと比較すると「楷書体」ですね。

 真面目にスコアに書かれたとおりの音符を音にする、それはそれで素晴らしいのですが、

 チェリのような見事な「くずし」をくらってしまうと、

 繊細とか、文学的とか、表現の振幅の広さとかいう言葉を羅列するのが嫌になります。

 例えるなら、紫式部の生の書で「源氏物語」を読んでいるような気分にさせてくれるブラームスです。

 草書体で、ひらがな混じりの、しなやかなブラームス。

 原典のこころに触れるようなチェリビダッケのブラームス。

 リハーサル風景付きです。





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Last updated  2008年02月18日 06時21分31秒
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