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カテゴリ:ブラームスのひとりごと
何ホール目だったか、グリーンの向こうの緑の垣根から とてもよい花の香りがした。 「これは椿でしょうか」 とブラームスが問うと、 一緒のパーティの上品な庶務課長が 「いいえ、山茶花でしょう」 と仰られたので、 「そうか、山茶花か」 と無条件に納得してしまった。 家に帰って妻にそのことを話すと、 「山茶花って今の季節に咲くものなの? 『山茶花さざんか咲いた道♪焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き♪』 だから秋の花じゃないの?」 と言われて、それもそうだとネットで検索してみると、 藪椿 でした。 田舎娘みたいに素っ気のない赤だけど、 身体の芯からにじみ出るような生命の美しい匂いだったな。 草木の香り、土の匂い、鳥の声、山の緑。 それもしばらく見納め。 こないだ出張で行った東京は、晴れていたのに霞みがかっていたよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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