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テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:ヨハネス・ブラームスの音楽
これが僕のこのCDの感想です。 諸々の悪条件の中で強行されたコンサートの録音のようですが, その悪条件を克服しようとする強い意思が, そのまま音楽の強靭さを生んでいる,そんな神がかり的な「強さ」を感じさせ, 本当の実力者というのは,逆境のときこそ力を発揮するものだということを まざまざと見せ付けてくれる名演です。 曲目は, シェーンベルク 「浄夜」 ブラームス 交響曲第1番ハ短調 「浄夜」は僕にいろんなことを考えさせる曲だけど, ベルリン・フィルの弦のうねりが,キレイごとでない「人の心」の葛藤を見事に表現しています。 完璧だけどやや冷徹なきらいのあるスタジオ録音とはまた違った味わいを出していて, 人間の血の通った音楽となっています。 ブラームスについては,もはやコメント不要です。 120%のカラヤン。 それだけ。 でもあえて言うなら,コーダの盛り上がりは特別です。 彼にとっても,会心の出来だったはず。 僕もいつか,こんな充実感を味わえる仕事ができたらな,と思います。 今年のレヴューは,このCDでスタート。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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