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2009年08月15日
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 昨夜は、部下の不始末でちょっと他課とこじれた案件があり、そのリカバリーに時間を取られた。

 まあ、僕の監督不行き届きと言われれば確かにそうかもしれないど、近頃の「ぬるま湯」世代の職員の能力の無さには、正直呆れる。これが不思議と、団塊の世代もにも当てはまるんですよね。団塊の世代のコウムインの能力は低い。なぜなら、彼らはその時代にあってこのような職にしか就けなかったのだからさ(毒)。

 それはさておき。

 来週も問題山積。正直、時間がない。もうすでに尻に火がついてしまっているが、気付かない振りをしている。そんなところ。

 しかし、そのようなときこそリフレッシュしとかないと精神衛生上よくないし、作業効率も悪くなる。

 とにかく、デスクワーク中心の僕にとって手っ取り早い特効薬は、身体を動かすことである。

 今朝は、職場のジョギングチームのトレーニングに参加した。

 場所は河川敷。

 直射日光を遮るものなし。

 じっとしているだけで皮膚はジリジリと焼け、玉の汗が出てくる。

 しかし、なにくそ。

 まだまだ若い者には負けない、と思っていたが、

 見事に惨敗。

 彼らが鳥に見えた。

 彼らに比べれば、僕は亀のようだった。

 若いというのは素晴らしいのぉ。

 と、思わず老人のようなコメントをしてしまった。

 彼らと同年代のころは、僕も気付かなかったけどさ。

 若さとは、このように短く、儚いものかとはね。

 彼らもあと5~10年後に知るのよ。僕の気持ちを。

 なんてね。

 20台後半の連中の体力に負けた30台中盤のグチはさておき、

 朝から炎天下の中を走って思いっきり汗を流し、

 水分を補給し、入念にストレッチして、

 ぬるめのお湯で身体を洗ったあとは、

 水シャワーで火照った身体を冷やし、

 バスタオルで水気を吸い取ってしまうと、

 窓からは心地よい風も吹きはじめ、書斎(兼物置)の椅子に座ると理想的な昼下がりとなった。

 妻はリビングのソファーで昼寝。

 そんなときに聴きたくなるのは、ジュリーニのブラームスの第2番。

 晩年のウィーン・フィとのものではなく、あえて、マエストロのスマートさが前面に出たロサンゼルス・フィルのものを。

 過酷な夏に訪れる、一時の平和。

 そんなときに聴きたくなる、ブラームスのCDである。



 CD一枚一枚のそれぞれの重さは、必ずしも一様ではない。

 それは手に取ったときに感じることができる。

 風が吹けば飛んで行ってしまいそうな落ち葉ほどに軽いものもあれば、

 ずしりと重く、思わず両手で持ちたくなるほどの一枚もある。

 ジュリーニのCDは、限りになく後者に近い存在である。

 ジュリーニは、おしなべてテンポが遅いと言われることが多いが、

 それは、彼のカンタービレ(旋律の歌わせ方)が求めるテンポであって、

 決して、意味のないスロー・テンポでは、ない。

 彼の音楽の歌わせ方は、強靭で、しかもやわらかく、しなかやかである。

 彼が指揮する音楽は、有能なストレッチャーによってほぐされたアスリートの筋肉のように、

 喜悦するのだ。

 「そう、僕はこのように振舞いたかったのだ!僕は本来こうなのだ!」

 と言わんばかりに。

 そのようなジュリーニについて、人々が語るとき、「カリスマ性」という安易な言葉を使うことはない。
 
 ジュリーニのCDの重さを、その音楽の重みを量れている者であれば、

 真摯に、謙虚に、音楽に向き合った高徳の指揮者に対し、

 そのような言葉がいかに軽率で、意味のないものであるかを、知っているからである。



 以上は、先日死去された黒田恭一さんのライナーノート(2005)に私が多少の脚色を加えたものである。





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Last updated  2009年08月16日 01時44分07秒
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