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テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:シューベルト
コウムインの世界では、夏季特別休暇、といいます。 それもたったの3日間。 土日にくっつけても5日間。 国民の皆様に雇われている身ですから、贅沢は言えません。 帰省はしませんでした。 ご先祖様が帰ってくるところも既にありませんし(2年前に実家は焼失しました。)。 心の中で祈っておりました。 ご先祖さま、申し訳ありません、と。 帰省はしたかったのですが、さすがにご先祖さまのように魂だけで帰るわけにもいかず、 他の課長や課長補佐がお盆休みを取ってる間の留守を黙々と守っておりました。 で、ようやく僕にも「夏季特別休暇」が回ってきたわけです。 20日(木)から24日(月)まで夏休みを取りました。 20日~22日は、尾瀬(群馬)に行ってきました。 妻がよいホテルを取ってくれたおかげで、とても快適な3日間でした。 尾瀬歩きは生まれてはじめての経験でしたが、素晴らしいところでした。 空気、川、日差し、緑の木々がどれも優しく美しくて、感動しました。 川の水が美味しかった! ついでにお酒も美味しかった!! 気温が全然違ってて、むこうではエアコンなしで快適に寝れたのに、 東京に着いたらいきなり玉の汗。 もう今は首都高と電車の喧騒に囲まれた官舎の中です。 これからも定期的に「東京脱出旅行」がしたいな。 ああ、信州に行きたい。 今日は、単独行動。 神保町古書店街散策。 妻は一人で映画を見に行きました。 最近僕は、仏像に凝っているのですが、 写真集はなかなか値段が張ります。 東寺の1冊だけを買って、引き返してきました(時間切れ)。 ついでに、僕が神保町を訪れるたびに立ち寄るCDの中古屋さんから、 伊藤深雪のシューベルト、ピアノ・ソナタ18番、14番を1枚。 ジャケットの写真から、深い知性とまっすぐな意思の力を感じます。 CDの中古屋さんでは、普段出会わないようなCDとのめぐり合いがあります。 楽天、アマゾン、HMVなどではあり得ない出会いです。 人と人の出会いのように、「はっ」とする出会いがあるのです。 背表紙を見たとき、そのCDを手に取ったとき、ときめくものがあるのです。 「この機会を逃したら、僕はもう一生めぐり合うことはないかもしれない。」という緊張感のある出会いです。 しかし、現実は厳しく、予算は限られています。 散々迷った挙句、棚に戻されてしまうのか、 幸福にも、レジへ向かうことが許されるのか。 生かすも殺すも、私の判断ひとつに委ねられた者たち。 それはいつも、「選りすぐりの精鋭部隊」ではなく、「激戦をくぐり抜けた帰還兵」と言ったほうが感覚的には近いものがあります。 今夜の「帰還兵」は、なかなかの逸材のようです。 訥々としたフォルテ・ピアノに好感が持てます。 さて、夏休みもあと一日、ゆっくり過ごすこととします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年08月23日 23時26分06秒
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