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テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:マーラー
銘柄の墨字は、僕に筆の使い方を教えてくれた習字の先生が書いたもの。 むうぅ、キキリとしてうまい。 懐かしい香り。 やっぱり地元はいいなぁ。 東京なんかでこんな仕事してて、人生を消費してる場合じゃないのかなぁ、 もっとやるべきことや、いるべき場所あるんじゃないのかねぇ。 なんて、ぼんやりと飛行機の中で セネカの「人生の短さについて」などを読みながら少し考えてしまった。 と、それはそれ、考えるだけで、妄想と同じ。 いま与えられた仕事を投げ出すわけもいかず、 目の前の問題から逃げ出すわけにもいかない。 ところで、カラヤンに『大地の歌』の録音があったとは、最近になって知った。 ううむ、極上の美酒ですな。 日本酒で言えば、大吟醸です。 流れと響きが芳醇。 管弦楽の音が風景画なら、人間の声は墨字の詩。 宋の時代の南画のように豊かで凛とした世界。 「大地の哀愁を歌う酒の歌」の金管と弦とテノールの掛け合いの絶妙な呼吸、 「青春について」のクラリネットのレガートの優雅さ、 「美しさについて」における冷徹な目線。 他の『大地の歌』の録音とは明らかに一線を画する名録音であり、 巨匠カラヤンの至芸と言うべきもの。 さて、今夜一晩酒を飲んで睡眠を貪り、酔いが覚めれば、明日は仕事。 シルバーウィークに邪魔された仕事の整理。 休日なのに当直体制で騒がしい職場に、 ライヒのCDを職場に持ち込んで、 独りイヤホンで楽しむ予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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