|
テーマ:好きなクラシック(2316)
カテゴリ:カテゴリ未分類
自然や人事から受ける感興・感動を、言葉の韻律やリズムで表現したもの とするならば、 ジョージ・セルは、やはり、一人の詩人であったのではないか。 伝統に則った、スコアの韻律とリズムを厳格に表現した者として。 このバルトークの「管弦楽のための協奏曲」とヤナーチェクの「シンフォニエッタ」の アルバムには、 計算され尽くした冷徹な目線の向こうに、 孤高の詩情が見える。 詩は無用に難解になりすぎてはかえって感興を殺ぐが、 ジョージ・セルの形創る音楽は、 なんと明確で、わかりやすいのだろう。 彼の音符は、しかも命を持っている。 しかし、村上春樹の音楽の引用の仕方はいつも素晴らしいけれど、 「1Q84」と「シンフォニエッタ」の関係は、 まさに絶妙だったと、今さらながら思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年11月27日 21時20分51秒
コメント(0) | コメントを書く |