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2010年02月27日
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 アンスネスのピアノは、

 クレバーである。

 クールとはまたちょっと違う。

 感情的だけど、それを高い知性でコントロールし、自由にしかし的確に表現する。

 ラトルが指揮したブラームスのピアノ協奏曲は、

 このアンスネス盤のほかに、バレンボイム盤、ティマーマン盤の三種があったと記憶してるけど、

 ピアニスト・オーケストラの双方においてもその二種に勝るものだと思う。

 バレンボイム盤は確かに豪放磊落ではあるけど、ブラームス的な陰鬱が読み取りにくく、

 ティマーマン盤はすごく洗練されているけれど、曖昧模糊としてテーマがぼやけて見える。

 それに比べて、このアンスネス盤は、若々しくストレートであり、ブラームスの青春(いかにもゲーテ的な疾風怒涛の・・・)の作品の表現に相応しい。

 表情の濃淡が「自由でしかも的確」。

 オケは確かに少し固いけど、それもこの曲とアンスネスのピアノにぴったりはまっている。

 (このアンスネスのブルーを基調とした絵画的表現に、ベルリン・フィルの黄金の額縁はいらない。)

 この録音は、しっかりと自分を見つめ、自分が何者なのかを知っている、高い知性の持ち主と接したときの、心地よさを感じます。


 二月が終わろうとしています。

 最近・・・、恥ずかしながら、異動期を控え、周囲の慌しさに着いてゆけず、

 自分を見失っています。

 感情的になって、多くの人に当り散らしています。

 それは十分わかっているけれど、それを止めることの出来ない自分の弱さ。

 「本当に高い知性の持ち主は、優れた人格者であるが、

  優れた人格者になるためには、高い知性は必ずしも必要ではない。」

 という戒めと慰め。

 自分は何者なのか、

 これから、なにがしたくて、どこへ行こうとしているのか。

 それが近頃、ますますわからなくなっているのです。


 併録の3つの間奏曲も、かのん111さんのレヴューのとおり、極めて秀逸。

 まるでリルケの詩のように、静かに人の感情を波打たせる。





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Last updated  2010年03月06日 12時55分49秒
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