|
テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:R.シュトラウス
明日の夕方に辞令交付を受けたら、 ようやくこの巨大組織から離れることになる。 この2年間、いろんなことがあって、 結構見苦しい振る舞いをしたことも少なくなかったけれども、 この時期になって周囲の方々からの過分な御芳志を拝受するとともに、 わが身が恥ずかしくなるくらい、本当にもったいないお言葉までいただくことになった。 振り返ってみると、 初めて仕事らしい仕事をしたかな、と思う。 自らを “Ein Heldenleben” になぞらえるほど 僕は厚顔無恥ではないけれども、 今欲しい音楽はと問われたら、迷うことなく “Ein Heldenleben” と答えたい。 「じゃあ、最後の3小節を。3小節だけで。」 と指揮棒を下ろしたラトルに応えて、 ベルリン・フィルがまさにその「音楽」を寸分違わずに、しかも大演奏のフィナーレよろしく高らかに鳴らす。 これがプロの仕事である。 僕は、この2年間、プロの仕事をした。 少なくとも、プロとしての仕事を果たした、 と自負している。 少々独り善がりで傲慢かもしれないが、 今日一日だけということで、 御寛恕を乞いたい。 明日からは、再び謙虚にやりますから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[R.シュトラウス] カテゴリの最新記事
|