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テーマ:好きなクラシック(2328)
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第1番にツィマーマン、第2番にアンスネス、第3番にエレーヌ・グリモーを配した なんとも贅沢な企画によるCDだけど、 ここは第3番の作品の素晴らしさに的を絞ろう。 第1楽章の出だしは、 可憐なバレリーナが軽くステップを踏んで躍り出すように。 すぐに現代的でクールな喧しさの中に飲み込まれていくが。 バルトークならではの、強く荒々しいリズムの躍動の連続。 しかしその構成の美しさ。 第2楽章は、 宗教的瞑想。 その静謐さは、ブラームス以上である。 比較論になるが、彼は少し多くを話しすぎたかもしれない。 個性の違いにもよるが、バルトークの方が、少ない言葉で、多くを語っていると思う。 これだけの調和を見せつけた不協和音は、ほかにないだろう。 第3楽章。 何をか云わんや。 前述の優れた楽章を受けてバルトークが書いたフィナーレが、 そうでないはずがない。 ヤワな聴き手は、爆音の凄まじさに耳を痛めないよう、せいぜい気を付けることだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年08月13日 23時30分46秒
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