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真夜中に 私は目覚め そして天を仰いだ ひしめき合う星たちは ひとつとして 私に微笑みかけなかった。
私はこの世に忘れられた(あるいは、捨てられらた)。 私はこの世とともに多くの時間を費やしてきたが、 今やこの世では私のことを聞かなくなって久しい。 私が死んでしまったとでも思っているのだろう。 たとえそうだとしても、私には関係ないことだ。 私はこの世の喧噪から死んでしまい、 静かな土地で安らいでいる。 ≪リッケルト歌曲集「真夜中に」および「私はこの世に忘れられて」から抜粋≫
この暗~い感じがマーラーの音楽にハマって、味わい深い。 ソリストのダレーナ・コジェナーは、サイモン・ラトルの奥さんらしい。 (最近、夫婦協演の本歌曲集のCDが出て知った。) 華奢に細すぎず、野暮に太からず、存在感ある強さのある歌声。 すらりとした長身に金髪に白いドレスが素敵。 あと、イングリッシュ・ホルンの女性がうまい。 5曲の配列は作曲家の指定がないようだが、 音量的なクライマックスである「真夜中に」をセンターに置き、 音のボリュームは少なくても、もっとも音楽的に充実した「私はこの世に忘れられて」をラストに持ってきたのは、 いかにもアバドらしい。 ちなみに、 1 美しさゆえに愛するのなら 2 私の歌をのぞきこまないでください 3 真夜中に 4 私は仄かな香りを吸い込んだ 5 私はこの世に忘れられて という配列になっています。 併録の(本DVDでは、交響曲の方がオマケ扱いである。) 交響曲第4番も、秀演である(が、アバド翁、相変わらずと言えなくもない。)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年06月26日 23時51分58秒
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