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カテゴリ:想うこと
思えば、ネックレスが壊れた。
次の日、傘が切れていた。 その翌日だった。 友人とご飯を食べ終わって、お店を出ようとしていたときに 母から電話が鳴った。 『危ないの』 時間は22時を回っていた。 次の日は昼からはずせない予定が入っていた。 でも、帰ることにした。 姉と途中駅で合流して、実家に向かう。 結局、私はまた、最期に間に合わなかった。 実家に着いたとき、愛猫はすでに息を引き取っていた。 ガンを告知されて、たった2ヶ月で逝ってしまった。 手術できるかもなんていっていたのに、転移が発覚して急激に元気がなくなって… 苦しまずに逝けて良かった。 そう思う反面、あまりにもあっけなくて、まだ信じられないのが今の心境で… 愛情表現の下手な父のひざの上で、母にも見守られながら、 苦しまずに逝けて良かった。両親に愛されながら逝けて良かった。 そう思わないとやってられない。 一緒に過ごした15年。 間違いなく大切な、かけがえのない家族の一員。 私の人生の半分以上を共に過ごした家族。 わからないひとにはわからないだろうけど。 中学生の頃、美術部だった私が油絵で書いた愛猫の肖像に、 死に顔が似てると母が言った。 言われてみれば本当に似ていた。 前日、東京に来た母がなぜか買ってくれたジジのタオルハンカチ。 それをなぜか今日持ち歩いていた私。 愛猫にかけたら、ぴったりで。 まるで可愛いベッドに眠る子供のようにみえた。 どんどん冷たくなっていく肉球が淋しかった。 今にも動きそうなのに、どこを触っても反応がない。 パッチリと開いている目は、いったい何を見ているの? 全然実感がないけど。 愛犬と、天国で仲良くしてくれてるといいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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