藤川、平常心で不動の守護神...WBCきょう開幕
日本代表の守護神・藤川が悲願の連覇へ向けて平常心を強調した。
「熱くなり過ぎないように落ち着いていく」。計り知れない重みある日の丸を背負い世界に挑むストッパーは、東京ラウンド初戦を前に冷静だった。
「一つ一つアウトを取っていきたい。燃え過ぎないように。そうしないといけないと思う」
日本野球の威信をかけた勝負が幕開ける。打者を前にすればおのずと魂は熱く燃え上がる。冷静さを欠くような状況でのマウンドが当然予想される。自然と力も入るだろう。しかし、自らを落ち着かせるようにマイペースで最終調整を進めた。
正捕手の城島を相手に約40球。静寂に包まれた東京ドーム内のブルペンで全神経を集中させて白球を投じた。「試合の中でいい物を出さないと」。迷いも不安もない。春季キャンプで痛めた右足も完治。一時はペースダウンしたコンディショニングも現状では万全に近い状態。技と体の準備は整った。
「点差によって投球も変わってくると思うけど、いつも通りにやる」
この日、山田投手コーチが初めて藤川の起用法について「抑え固定?そうです。役割をはっきりさせた方が選手もやりやすい」と明言した。
ガンバレ~
体は熱く、頭は冷静で勝負に挑む。戦闘態勢を整えた日本の砦(とりで)が、世界を相手に仁王立ちする時が来た。