2010年08月の記事一覧 | 月うさぎ雑貨店

サジタリウスの射手。

今朝の通勤中、エンジの弓道着に黒の袴という出で立ちの学生が何人も、弓を持って電車に乗っていた。学校名が白字で書かれてた。見れば学章が射手座の星座図の学校の学生さん。試合に向かうところなんでしょう。関西の私立大学は学章が天文柄のところが二校。図柄的にどちらも弓に関わる上、弓持って電車に揺られてる姿をよく目にします。よく考えたら彼らはトリプルで射手座的なので笑ってしまった。弓道に、星図に、大学。大学の創始者は射手座が国際的で高度な教育を示すものと知って学章を定めたんだろうなぁ…とニヤリとした。

カレル秋カタログ

　カレルチャペックの秋カタログが届きました。　新作のブレンドティーが新作絵本に合わせて限定発売になったりバジーのケータイマグ（三代目）が発売になったり、食欲と物欲の塊になりそうなラインナップ。　うめだ阪急への期間限定出店や大阪での個展やら嬉しいお知らせもあり、今月分をどう買い物したものか悩んでます。通販で買うべきか、店頭で買うべきか。…店頭で買う時は掘り出し物があったり現物を見られるのが魅力。けど無駄なく思いきりよく買えるのは通販。うめだに寄る時間があればいいんだけどなぁ…。　ここ何年かThe 14th moonでの個展に行く度に（梅田より寄り道しやすい経路にある）関西にスイーツのようなお店があればいいのにと思います。　食べて納得した上で買い物出来るのは関西人気質にあってるし、紅茶消費量日本一は兵庫県。市場としては大きいはず。また粉もん文化の大阪でガッツリ食べられる肉パイは土地柄的にもあってると思うのですが…。（アンドリューエッグタルトの日本拠点は大阪）　大阪での出店に二の足を踏むなら、神戸や京都でも…と思う訳です。あ、そういえば日本で最初に紅茶のポットサービスをしたのは大阪キタの『ムジカ』だと小耳に挟んだ事が。焼き菓子・紅茶の独立したガイドブックが出るような土地柄だけに競争の場としてキツイから、期間限定出店のみなのかな？とも思うのですが…。どうなんでしょう？

書籍と平和。

お暑うごさいますね｡残暑お見舞申しあげます｡皆様お元気でしょうか？さて､以前触れた歌織＠星見当番さんのところで紹介のご本について､やっと感想をかけます｡実は図書館で延長･再貸出しで借りてたのを手放しがたく､ﾈｯﾄ書店をあちこち探してやっと楽天ﾌﾞｯｸｽで見つけたので取り寄せました｡ﾀｲﾄﾙは『ﾁｬﾘﾝｸﾞ･ｸﾛｽ街84番地』｡うちに来たのは今年の4月に刷られた第十刷｡ｶﾊﾞｰはｸﾗﾌﾄ･ｴｳﾞｨﾝｸﾞ商會の新しいﾃﾞｻﾞｲﾝのでした｡舞台は第二次大戦の終戦まもないｱﾒﾘｶとｲｷﾞﾘｽ｡ﾆｭｰﾖｰｸに住む文筆家の著者と､ﾛﾝﾄﾞﾝにある彼女のご贔屓の書店との間で二十年に渡って交わされた書簡集｡ﾀｲﾄﾙはその書店の所在地です｡新聞広告が縁で安く書籍を手に入れたい著者と書店との取引が始まります｡注文書と請求の覚え書きと言えども心暖まるﾕｰﾓﾗｽな文体で､著者と店員たちの心の交流が描かれます｡古書を主に扱う書店の老若男女六人の従業員とその周辺の人々は皆､ﾍｰﾚﾝに対してなにがしかの手紙を書いて送ったのです｡本を巡る状況や感覚が本好きとそうでない人との差が笑えるし､今にも通じてほのぼのします｡ｷｬﾘｱを重ねた担当店員､ﾌﾗﾝｸ･ﾄﾞﾈﾙ氏の選書は見事です｡著者の愛した書店は日本で言うならば帙に収められた16世紀頃の『源氏物語』や見事に飾られた法華経の写本を学生にも手の届く価格で扱うイメージの所。羊皮紙製の活版印刷で革や絹の表装の美しい洋古書を扱う店ですが新版も扱ってます。ヘーレンの本の扱いもまた、潔いなぁと。　必要のない本はさっさと人にあげちゃうし、読む価値がないと判断すればゴミ箱行き。　自分の好みの本、好みの装丁の本だけを拾いあげてどんどん書架を構築していく。　本当に頭の良い人ってタイプの本の読み方なんですよね・・・。　・・・個人的には納得いかないところが一箇所あるんです。　本の価値についての一節で、本のページを包装材代わりに使う部分があって、ヘーレンは怒るんだけど、フランク氏は引き取り手もない壊れた本だからご安心くださいってところ。　あんまり価値のない本だってことなんだけど・・・ちょっと釈然としなかった。　その理由は別にあるんだけど・・・それはまた別のおはなし。　　私自身は、ヘーレン自身の著作の方が読みたくなりました。　本に対してものすごく注文のうるさい人が、どんな本を書いたのか？　じつはこの本以外、ヘーレンの著書は邦訳されてないんですよね・・・。少なくとも手にできる邦訳本はこの一冊のみ。・・・文中ではエラリー・クィーンのドラマシリーズのシナリオを書いていたことやアメリカの人物伝の脚本を書いたこと、子供向けの本を晩年に書いたことに触れられています。彼女の書いた本がどのようなものだったのか、どのようなドラマを書いたのかを知りたいと思いました。