サンファンと鉄分。
どうも、麗月です。
最近ハマった作品に
『The Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』があります。
子どもの頃の夕方のお楽しみと言えば今は忍たま乱太郎におじゃる丸、天才てれびくんシリーズやふしぎ駄菓子屋銭天堂ですが、昔はみんなのうたからこどもニュース、人形劇の流れでした。『紅孔雀』とか『南総里見八犬伝』とか『三国志』とか『プリンプリン物語』とか見てました。
サンファンあるいはサンボルの愛称で親しまれてる同作品は日台合作の人形劇作品。布袋劇と呼ばれる中華圏の伝統的な人形劇に現代の技術を合わせた作品。めちゃめちゃなめらかな動きと日本の文楽で言う頭の作りや衣装の美しさと清濁転々とするキャラクターたちのドラマ、そしてキャラクターを表現する伝統様式『念白』に心を打ちぬかれました。
『念白』は布袋劇でキャラクターの人となりや信念を漢詩で表現したもの。物語の中で句読点的に読み上げられます。劇中では日本語吹き替えでもそのシーンは中国語。思わず書き下し文作ろうかと思いました。
大学の授業以来でしたけど。
ちなみにネット配信で楽しんでおります。
主人公の殤不患と凛雪鴉の二人の関係がまさしく腐れ縁。不患の無頼漢ぶりがなんか射手座っぽいなぁと思ったらば、後々出てくる彼の二つ名に太歳の二文字が含まれてたのには納得。その二つ名、啖劍太歳というのですが『魔劍目録』という魔劍・聖劍を出したり封じたりする魔法の巻物を持つ彼にふさわしいものでした。太歳はネガティブな木星とも言える中国の天界の架空の星。厄災が膨らむばかりで収拾がつかないトラブルを何とか片付けようとする殤不患を表現する二つ名でした。もう1つは刃無鋒。こちらはおそらく男性にとってめちゃくちゃ不名誉な二つ名かと。直訳だとなまくら刀…なんだけど、聞いた女性キャラクターがそんなこと言っちゃダメという様子から察して…ねぇ?
まぁ色々楽しい作品だったりします。まだ最後まで見てないのですが、少しずつ消化していきます。