死んでもブレストを。
どうも、麗月です。 いま、私は子どもに接する場所で働いています。 その職場で手にした本に、表題に上げた『死んでもブレストを』がありました。早乙女勝元さんによる、戦時中のエピソードを子ども向けにまとめた本です。(旧版は草土文化社、現在は日本図書センター版が出ています) 前職では私は長い間、ブレストを手放せない仕事をしておりました。 ブレスト…別の言い方をするとインカムとかヘッドセットといいます。 片耳にヘッドホン、口の前にマイクがあり、電話やパソコンに接続して、お客様との通話をします。 その道具の名前は、現場によって異なりますが、私がかつて働いていたところでは『ブレスト』と呼ばれていました。 『死んでもブレストを』はそのブレストをしたまま空襲で亡くなった娘さんたちのエピソードです。 東京大空襲で亡くなった方々で、小さな標が東京にあるそうです。また、この作品、劇団前進座が朗読劇のレパートリーとして上演しているそうです。 今で言えば中学1年生くらいの子から高校生くらいの若い女の子たちが、戦時中に夜勤したりおしゃべりしたりする中で、空襲にあい、亡くなる。 そんな悲劇は繰り返してほしくはないし、あってはならないと思います。 色々不穏なニュースが流れる昨今ですが、日常の平穏が続くよう祈るばかりです。、